常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習の感想

教育実習を終えて

 私は某県にある中学校で三週間の教育実習を行いました。担当のクラスは二年生のクラスでした。この三週間は生徒との生活を通じて考え直させられたり、気づかされたりすることがいくつもあり、毎日が試行錯誤の日々でした。実習中には今まで思っていたことと違うことや生徒との関わり方の多様性、部活動の醍醐味みに気づくことが出来ました。
 実習先でまず驚かされたことは彼らの積極性です。自分の勝手な想像ですが、ステッカーをあげると言ったり、「この単語は何て意味だっけ?」などと聞いてもどうせしらけるだろうと思っていました。しかし、それとは逆で皆がステッカーを獲得するために真剣にゲームをしたり、しらけるどころか、多くの生徒が手を挙げて自分が指される前から発言をしていて、これにはいい意味で裏切られたと思います。それに応じて私も活動形式で指導できる箇所は極力活動を増やして指導するようにしました。研究授業の際も変えることなく行いましたが、先生方からの批評箋には「生徒が何よりも楽しそうだった。」という声が多く、これだけは私のこの実習の中で誇れることかなと思います。
 クラスの生徒と打ち解けるまでには最初の三日間が大変でした。この学校では毎日日記があり、本来は担任の先生がコメントをつけて返しているそうなのですが、指導教諭の先生が「三週間コメントしてみる?」と機会をくれたので、'break the ice'も兼ねて書かせていただくことにしました。三週間しかないので、日記では一人ひとりと少しでも早く打ち解けられるようにコメントすることを心掛けました。自分にはあまり興味のないトピックを書く生徒もいましたが、生徒が書いてきたアニメやアイドルをネットで調べたりしてどのようなものなのかを勉強してから日記にコメントする日々でした。初めの方は短くしか書いてくれなかった日記の文が、次に少し長くなっているのが分かるとものすごく嬉しかったことを覚えています。授業や部活、他の活動の時間以外でもこれ程に生徒と密接に関われる手段があったのかと発見にもなりました。生徒と打ち解けるのには大きな助けになったと思います。
 走る、ボールを蹴る、仲間を大声で呼ぶ声、相手に身体をぶつける、悔しそうな表情。部活動では教室では見れない生徒達の表情を見ることが出来ました。サッカー部でしたが、参観する授業が無かった間に日記や授業準備をして放課後は大体参加するようにしていました。他は野球とバレーに一回ずつ参加しましたが、生徒の持っているいつもと違う表情を見れたことが日記と同じように貴重だなと思いました。そのような表情を見落とさないようにすることも教師の役目なのではないかと思いました。
 実習の一週間後に日誌を取りに再度中学校へ行った時は丁度中間テストが終わった頃でした。指導教諭の先生から「皆、must(実習中に指導した単元)ちゃんと書けていたよ。」という話を聞いて何だか安心しました。実習中は夜まで残ったりして疲れますが得られるものは多かったと思います。(Goodeye)