常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

出張講義 帯同記

ただ今,UG先生の出張授業のお手伝いとして伺った文京区の高校から戻ってまいりました。本日は多くの出前授業が実施される日であったようで、各大学の様々な先生がいらっしゃっていました。いざ、教室に行ってみると、そこはいわゆるホームルームではない縦長の理科室のような教室でした。

受講者は39人で、女の子の割合が高いグループでした。授業はペアワークを中心にActive Learningを行いました。ここで驚いたことは高校生の元気の良さです。QRでは、ほとんどの生徒さんが素早く反応し大きな声で日⇔英ができていました。後半では英和辞典についてもふれましたが、UG先生の“辞書を愛(め)でよう”という問いかけに高校生からあまり反応はありませんでした。しかし、プロジェクターで映し出されたポストイットで丸々太った辞書や私が持参した辞書を見たときのリアクションは今でも印象深く心に残っています。私の辞書を手にした一部の生徒さんは食い入るように見ていました。あっという間に授業が終わり、帰ろうと歩いていると追いかけて質問をしにきてくれた生徒さんがいました。私は高校生に専修の野球部であること、ちょっと付箋のついた辞書を持っていた人、机に上った人という印象しか残せていないと思っていました。どんなかたちであれ生徒さんの心になにか残すことができたようです。それが今回の収穫です。

ここからは猛省点です。まず、授業前にして完全にアガってしまい周りが見えていませんでした。そして、本日最大のミス。これに関してはUG先生だけでなく、受講生にも多大なご迷惑をおかけしました。用意していたハンドアウトを研究室に忘れたことです(ninetailsくん、Naoくん、ごめん!)。これが原因で授業の展開を大幅に変更することになりました。前日にある程度、持っていくものをまとめていたので準備しきった気持ちになっていたようです。

次に教室での声の使い方です。これは常日頃UG先生から指導していただいている“Dog Breath”“お腹から声をだす”“空気を振動させて伝える”といったことが全くできておらず授業の進行を妨げてしまいました。最後に“頭の回転”です。帰りの車内ではUG先生から“メタ認知”についても何度も注意をしていただきました。3年次から意識し鍛えてきたことですが、今のままでは社会にでてやっていけないというのが今日感じたことです。これまでにゼミの先輩方と何度もお会いする機会がありましたが、やはりこの点で違うものを感じました。もっともっと勉強します。

最後に、このような貴重な機会を与えて下さいましたUG先生。温かく迎えて下さいました先生方、そして生徒さん達。たくさん勉強させて頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。(Chris)

http://d.hatena.ne.jp/A30/20150617/1434497136