常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習を終えて(白金台支所)

 私は5/11~5/29までの3週間、母校の中学校で教育実習をしてきました。実習先では、様々な体験や先生方、仲間との出会いがあり、大学では得ることのできない多くの貴重な経験をすることができました。その内容をまとめてみたいと思います。
 母校は全校生徒が1000人を超える非常に大きな中学校だったため、教育実習生が自分含め全部で8名(うち英語科が4名)もいました。実習生同士すぐに意気投合したので、自分にとっては励みになる存在であったと共に、ある意味「競争相手」のような存在でした。実習前に大学の授業でやっていた模擬授業では、先生や仲間に比較的ほめられていた上、他の人にも劣っていないと思っていたので、正直他の実習生よりもできるだろうと思っていたのですが、それは大きな間違えでした。
ここで、他の実習生(英語科)の仲間について簡単にまとめると、

1.5年の留学経験、流暢な発音、TOEIC 890点、専門性が非常に高い男性の方
→発音がナチュラルで速いため、生徒が指示を聞き取れないことが多く、また授業内容が難しく、生徒がついていけていないような雰囲気でした <中2担当>

2.すごく真面目、明るい性格で、生徒との関係作りが上手、オーラルな授業を大学で学んでいて、ほぼオールイングリッシュの授業、視聴覚資料、プリントの使い方が上手 <中3担当>

3.英語の発音が流暢、オールイングリッシュでジェスチャー、歌などを使ってリズミカルでわかりやすい、楽しい授業をしていた。指導教諭の先生方も実習生とは思えないと驚いていました <中1担当>

4.(自分) とにかくがむしゃらに、50分間100パーセントの力で緩急のない授業。ICT、warm up、アクティビティ全て凝ったものをやろうとして、どこが見所なのかわからない授業。生徒との人間関係は築けていたので、みな真剣に取り組んでくれていたが、生徒側も、教師側も疲れてしまう。英語の発音が上手くないので、音声学的に間違った発音で話してしまうこともしばしば。(ストレス等) <中1担当>

このように、全員がまったく違ったタイプの授業をしていました。私は上述のごとく1年生の授業を担当していたのですが、指導教諭の先生や他の実習生の授業と比べて、自分の授業はアピールポイントのわからない、ごちゃまぜの授業になっていることに気づきました。(指導教諭には、中華もフレンチも和食も入っていて、それにマヨネーズもソースもかけたような授業と言われました。)

また、英語の発音に関する音声学的な知識や技能が、圧倒的に足りていないことを痛感し、危機感を覚えました。自分が発する英語がどんな英語でも、生徒達は必死に聞き取ろう、覚えようとしてくれていて、教師の英語が生徒の将来に大きく影響するとはまさにこのことだな、と今になって思います。

反省点、これからの課題がたくさん見つかりましたが、他の実習生たちと比べて、生徒を注目させたり、関心を持たせたりする力と熱意は勝っているというお言葉を指導教諭の先生からいただいたので、それを励みに、これからは勢いだけではなく、専門性でもしっかりと生徒を惹きつけることができるような、生徒にとって楽しいだけではなく主旨がわかり易い授業ができるよう、勉強をしていかなければならないと思いました。(ISLAND VILLAGE)