常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

crack down on 復習

6月1日より道路交通法が改正され、自転車の交通ルールが厳しくなりました。危険行為が原因で事故を起こし、事件送致されると「摘発」に当たります。これを3年間で2回繰り返した場合や、酒酔い運転など即「赤切符」となる違反を犯した場合、有料講習が義務づけられることになりました。その他にも細かなルール、違反対象があるので自転車を利用されている方は要チェックです。

Last year 7,716 traffic tickets subject to criminal punishment, known as red tickets, were issued. The figure has skyrocketed to about 30 times the 268 issued in 2006, when the NPA instructed police forces nationwide to crack down on reckless riding. The behavior of bicycle riders has become a social problem.
http://the-japan-news.com/news/article/0002190443

取り上げる表現は”crack down on”です。文脈からある程度想像はできますが、『ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』を引いてみると、「《略式》<人・事>に断固たる処置をとる」と書いてありました。LDOCEにも” to become more strict in dealing with a problem and punishing the people involved”と定義されていることから、かなり厳しく取り締まるニュアンスが込められていることが分かりました。
ちなみに、”crack”には「<人を>屈服させる」や「<犯罪者など>を壊滅させる」という意味もあるので、そこから転じてできた表現なのではないかと思われます。(bookmark)

以前にも先輩方が取り上げられていました。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20130101/1357035365
http://d.hatena.ne.jp/A30/searchdiary?of=1&word=%22crack%20down%22