常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

be in with shot at

春場所の優勝争いは、1敗の白鵬と2敗の照ノ富士に絞られました。

Hakuho bounces back, Terunofuji still in with shot at title

Grand champion Hakuho and sekiwake Terunofuji both won Saturday to take the title race down to the final day at the Spring Grand Sumo Tournament.
Hakuho, who suffered his first defeat of the 15-day basho against Terunofuji on Friday, rebounded to beat ozeki Kisenosato and improve his record to 13-1.

http://sp.mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20150321p2g00m0sp056000c.html

今回取り上げるのは、"shot"という単語です。"shot"にはご存知のとおり、「発射、発砲、弾丸」などの意味がありますが、今回の記事では「発射や発砲の距離」を表していると思われます。

"be in with shot at"で「〜を狙える圏内にいる」となるでしょうか。そのため、今回の場合では「白鵬は1敗から立ち直り、照ノ富士もまだ優勝候補である(優勝を狙える距離にいる)」と訳せます。『ジーニアス英和辞典G4 大修館書店』で調べてみても、"shot"には「勝ち目、成功の見込み」という意味もありました。

また、「成功の見込みが薄い、可能性がほとんどない」を意味する"It's a long shot."という表現も、「発射距離が長いほど、命中率は低い」というところから来ているので、今回の"shot"と同じ「発射距離」を意味していると考えられます。(ninetails)

http://d.hatena.ne.jp/A30/touch/20130126/1359204408

http://d.hatena.ne.jp/A30/touch/20140216/1392511567