callous
私の右手の中指にペン胼胝があります。合わせシンバルの持ち方が悪いのか、それとも単なるやりすぎなのか分かりませんが、ペン胼胝ならぬ「シンバル胼胝」なるものが、いつのまにかできているようです。単なる水ぶくれでしょうか。
では、それは英語で何というのでしょうか。『スーパーアンカー和英辞典』第3版(学研教育出版)を引いてみると、callousとありました。callosityというのも同じ意味を表すそうです。
G5(大修館書店)でcallousの項を見てみますと、他に「無感覚な、人情味の無い;冷淡な。無情な」という意味もありました。同英和辞典で調べてみますと、「〈皮膚が〉たこ[まめ]のできた」はcalloused(callused)という語で表現されていました。因みに、魚の目を表すcornも同じくくりの中にありました。「出っ張っていて、力を入れたところにできる」という点では変わらないからでしょうか。
『英語語源辞典』(研究社)によると、「皮膚が硬い」と出ていました。英語史の観点から言うと、「ペンだこ」に相当する意味が先で、「無感覚な」という意味がその次に来るようです。「皮膚は固くなったのだから、何を当てても痛くはない」というのが転じたからでしょうか。などと語っておりますが、同語源辞典に情報が載っていないので、推測、想像するしかありません。
ついでに同語源辞典でcornの語源を調べてみます。語源は「角」ということでした。「出っ張っているもの」と解釈すれば、納得がいく気が致します。
さっき母とペンだこの話をしていたのですが、母のはもう引っ込んでしまったようです。自分のは小学2年生くらいの頃からできて、今もまだ健在のようです。一向に引っ込みそうにありません。(Kawada)