常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

solicitor

「ダウントンアビー」シーズン1第1話から落ち穂拾いをします。

今回取り上げるのは登場人物のマシューの職業であるsolicitorです。みなさんには基本語かもしれませんが、わたしには初見のものでした。solicitorのsoliは「1」に関係するものだろうと勝手に思い込んでいました。『スーパーアンカー英和辞典』第4版(学研教育出版)には、英国の表現で「ソリシタ、事務弁護士」とありました。解説の所を見ますと、「主として事務所(officeとかfirmと呼ぶ)でさまざまな法律相談を受けつけ、事務内容によっては専門分野を受け持つbarristerに弁護の遂行を依頼する」「solicitorは下級裁判所と一部の上級裁判所に出張して弁護できる」、「日本やアメリカではsolicitorのような区別はない」と、3点にわたって解説されていました。語源は「世話をする人」です。私の予想は外れてしまいました。(Kawada)