常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

albedo

冬といえばみかんの季節です。先日、研究室で静岡のKoyamamoto先輩からみかんをいただきました。私はみかんの白い筋を(下の写真のように)しっかりととらなければ気が済まないたちで、必死にむいていました。そのときUG先生にこの白い筋の名前は何だという問題をいただきました。

          


日本語ですらこの白い筋がなんという名前なのか知らなかったのですが、これは「アルベド」と呼ばれ「柑橘類の果実の皮にある、白い繊維状の組織」(goo辞書)を意味します。スペルは”albedo”でラテン語からきた言葉のようです。”alb”といのは「白」を意味し、albから始まる言葉はたくさんあります。たとえば、”albumen”「卵の白身」、また”album”もその一つです。”album”は「英語では白紙のページに写真・切手を入れるものを広くalbumと称する(ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店))」そうです。ちなみに対義語は「柑橘類の果皮の外側」を指す「フラベド」”flavedo”です。


          

アルベドには食物繊維やビタミンPが豊富に含まれており、ここには書ききれないほど体に良い効果をもたらすそうです。今後みかんを食べるときは筋も少しは我慢して食べるようにしようと思います。(bookmark)