常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

snip-snap

“snip-snap” は「ちょきちょき(という音)」を表す擬音語(onomatopoeia)です。先日先生にゼミで教えて頂きました。日本語の「ちょきちょき」には音を表す以外にこれといった意味はありませんが、“snip”と“snap”をそれぞれ『ジーニアス英和辞典第四版』(大修館書店)で調べてみると、“snip” は「はさみでちょきちょき切る」と載っており、“snap” は「ポキンと折れる、プツンと切れる、パチンと音を立てる、パタンと閉まる」などの擬音語を表す単語で、それぞれ動詞や名詞となる意味があることがわかりました。

        

擬音語とは実際の音を真似て言葉とした語のことを指しますが、日本語の「ちょきちょき」と “snip-snap” は音が違います。このように、同じ音を表しているのに日本語と英語で音の表現の仕方が違うことにとても興味深く思いました。しかし、時計の針の動く音を表す「チクタク」は英語では “tick-tack”。犬の鳴き声を表す「ワンワン」は “bow-bow” だったり、中には互いに似ている表現もあります。同じ音を聞いても、違うように聞こえたり似たように聞こえたり、この違いはどこから生まれてくるのか不思議に思います。産まれた国で違ってくるのか、話す言葉で違ってくるのか、そもそも個人の性格や考え方で違うのか… 考えていると面白いです。今、私は擬音語に関する知識が全くないのですが、もっと知識を深めたいと思いました。
ちなみに、あの有名なゲーム「星のカービィ」に、出てくる「ガジガジ」(下の写真)という名の敵キャラクターの英語名も “snip-snap” です。(Two)