常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本通訳翻訳学会関西支部第37回例会のお知らせ

第37回例会を以下の要領で開催します。ふるってご参加ください。

【日時】 2014年12月13日(土)15:00〜17:30
【場所】 西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)

発表1
【発表者】南津佳広(岡山県立大学保健福祉学部講師)
【題目】大学における学部レベルにおける通訳・翻訳プログラムの構築と実践
【要旨】日本国内では、学部レベルで通訳・翻訳科目やコースを開講している大学は数多いが、通訳・翻訳市場に直結していないことは周知の事実である。そのような環境の中で、2011年からスタートした地方大学における学部レベルの通訳・翻訳プログラムにおいて、受講生の動機付けなどを高めつつ、位置付けを明確にして、実習先を確保してどのようにプログラムの運営を行ってきたのかに関する実践報告を行う。

発表2
【発表者】歳岡冴香(大阪大学国際教育交流センター特任助教
【題目】日英語翻訳テクストを題材とした認知言語学的メタファー分析
【要旨】本発表では翻訳テクストを題材とし、日英語メタファーついての認知言語学的分析を試みる。主な分析対象は音楽に関するTED講演の英文スクリプトと、その和訳である。音楽を語る言葉には比喩が頻出する。特にTED講演中には、日英語に共通の慣習的なもののみならず、非慣習的な比喩も多くみられる。本発表ではLakoff and Johnson(1980)らの提唱した概念メタファー理論をもとに、談話におけるメタファーに関するMusolff(2012)等の研究を踏まえ、TED講演の英文スクリプトと日本語訳を比較し、翻訳の過程でメタファーがどのように保たれ、あるいは変容しているのかを考察する。

【参加費】会員:無料  非会員:1,000円(学生500円)
【出席の連絡】12月6日(土)までに、田辺(tanabe(a)mail.kobe-c.ac.jp)ま
でお願いします。なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。