常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

dictate#2

 非言語によるコミュニケーションの1つとして,空間が挙げられます。空間は泡"bubble"とも表現され,この泡は個人の文化的背景,感情の状態,積極性に応じて大きさが変化します。
 紹介する文章は,距離間の表れ方の1分類を示しております。例えば,友人同士なら比較的近づいているでしょう。一方,公共の場で他人同士と歩いている場合は,離れて歩きたいと感じるといったものです。
 UG先生にネタをいただいたのですが,文章の中で取り上げたい単語は"dictate"です。『Wisdom英和辞典第三版(三省堂)』によると「(物事が)影響する,決定する」などという意味がありました。"dictate"は,[dict(言うように)ate(させる)]と分解でき,例えば"dictator"ならば「独裁者,暴君」となります。独裁者に命令されれば,影響力を受けるのは当然ですね。
 この本には,コミュニケーションにおける非言語の重要性を訴えており,とても興味深い内容です。人間が行うあらゆる行動はコミュニケーションの手段ともいえるようです。(Ume)

Public distance may dictate a separation of as little as twelve feet, but it is usually more than twenty-five feet. It is used by professors in lecture rooms and speakers at public gathering as well as by public figures who wish to place a barrier between themselves and their audiences.

出典:Nonverbal Communication Chapter3.

dictate - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から