常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習感想 白金台支所 #1

5月26日〜6月13日の3週間、母校の高校で実習をさせていただきました。担当は2年生で、コミュニケーション英語IIと選択科目の英文法合わせて30時間の授業を任せていただきました。

授業実習では一コマ50分の授業の2時間続きが主でした。そのため、コミュニケーション英語ではプリントをたくさん作り生徒が自分で考えながら本文の内容理解をできるようにしたり、ディクテーションなど教科書外の活動を取り入れたりしました。英文法では説明をできるだけ簡潔にし生徒が問題演習をする時間を多く取り、間の時間には伝言ゲームなどを行わせたりしました。また、授業の合間に自分が大学で学んでいることや自分の英語の勉強法などを話すと生徒は興味を持って話を聞いてくれました。

授業中は実習前に教わった扇風機や一番後ろの生徒にも声が届く声のトーンで話すこと、発問は全体から個人に当てることなどを意識しました。また、生徒が答えたときは褒めることや、答えが分からない生徒にはヒントを出して必ずその生徒に答えてもらうことなども心掛けました。

授業実習ではコミュニケーション英語IIは発展クラスを2クラス、英文法はそれぞれレベルの違う生徒が混ざった3クラスを任されたので、同じ授業を繰り返し行うことができ反省点をすぐに生かすことができました。授業をやっていく中で生徒の反応や様子を見て、どのように発問や説明をしたら良いかなどをクラスごとに変えることもできました。それと同時に一人一人の生徒が理解できるように教える難しさを感じました。

研究授業はHRクラスの生徒が居るコミュニケーション英語の授業で行いました。生徒たちが普段以上に協力してくれたおかげで、あらかじめ準備した通りの生徒中心の授業となりました。

全体の反省点は、授業の時間配分と話し方の工夫が上手く出来なかったことです。もっと生徒からの反応を想定した授業計画をしたり、大切な所では声の調子を変えて話したりして改善していきたいです。また、文法の授業では自分の知識の曖昧さを再確認したので、更に勉強が必要だと感じました。

授業外では、HRクラスと授業の担当クラスの生徒の名前と顔を早く覚えられたので、たくさんの生徒と関わることができました。

授業実習の最終日には授業を受けてくれた生徒にメッセージを書いてもらいました。その中には嬉しいことがたくさん書いてあり、私が英語がすごく好きだと言うことが生徒に伝わったようで、先生が楽しそうに授業をするから楽しく勉強できたと言ってもらえました。また、ずっと先生に英語を教わってもっと英語を好きになりたいと言ってもらえたり、先生みたいに英語の先生を目指すと言ってもらえたりもしました。どうしたら生徒が楽しんで学べるか考えながら授業準備を行ったことで、生徒がしっかりついてきてくれたのではと感じました。

授業準備や生徒と関わることがとても楽しく、あっという間に3週間が過ぎてしまいました。実習中は指導教諭の方に授業のアドバイス以外に実際の教員としての仕事についてもたくさんお話していだだきました。また、英語科の他の先生、他教科の先生や他の実習生の授業を見学させていただき、先生ごとに授業の色があることを感じました。私は自分に自信を持てませんでしたが、3週間様々な経験をさせていただき教員になりたいという気持ちが本当に大きくなりました。自分のなりたい教師像に近付けるよう、また英語の楽しさを伝えられるよう今後も努力をし続けたいです。(LongValley)