常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

介護等の体験を終えて

 先日、教職課程のカリキュラムに組み込まれている介護等の体験として、養護学校に2日間、実習生として参加してきました。
 
2日間の実習を終えて、私自身、障害を持つ子どもに対する考え方が大きく変わったと実感しています。正直なところ、実習前は不安でした。これまで、養護施設に行く機会はありませんでしたし、体が不自由な子や知的に遅れのある子と関わりを持つということもありませんでした。上手くコミュニケーションが取れるのか、どう接したらいいのかよく分からないまま実習を迎えることになりましたが、実際、実習を終えてみると何の心配も必要無かったなと感じています。むしろ、子ども達と過ごした時間は楽しく、良い経験が出来たなと思えている自分に驚いています。

 私が2日間を共にしたのは、知的障害部門の子ども達でした。実際のクラスに混ぜてもらい、授業はもちろんお昼時間や休み時間も共に過ごしました。まず私が感じたことは、子ども達は私達と何も変わらないということです。見た目で言えば、障害を抱えていることはまず分かりません。私達と同じように普通に学校で生活しています。少し、平衡感覚に疎かったり、例えば私達が日常生活で簡単に出来ることに、時間がかかってしまうだけのことです。何より私が驚いたのは、子ども達がとても親切だったということです。困っている生徒がいたら、先生や実習生が手を差し出す前に生徒同士でしっかり助け合うことが出来ており、私が後ろで立って授業を聞いていたら、椅子を持ってきてくれる子もいました。移動教室の際は、場所が分からない私を気遣って案内をしてくれました。人の気持ちを常に考える点で私達よりも優しい心も持っており、周囲をよく見ているなと感じました。2日目にもなると私の名前を覚えてくれて、先生、先生と言って気さくに話しかけてくれます。それも、私が配属されたクラスの子だけではなく、隣のクラスの子や廊下でたまたま会った学年が違う子等、皆がそうで多くの子ども達と交流することが出来ました。

 この実習で、私の障害を持つ子に対する考え方は大きく変わりました。養護学校に行ったという意識はあまりなく、純粋に子ども達を見て可愛いなと思い、とても充実した時を過ごすことが出来ました。これまで気づかなかったことに気が付けたということは、私にとって大きな収穫となりました。(Starlight)