常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

講演会のお知らせ

JACET談話行動研究会主催
中根育子教授講演会「異文化コミュニケーションにおける沈黙」
日時:2014年5月26日(月)午後5時から6時30分(質疑応答含む)
会場:立教大学(池袋キャンパス)14号館6階 D602 教室
   http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
講師:中根 育子 氏(メルボルン大学Senior Lecturer)
参加費:無料、予約不要
問い合わせ先:専修大学 岡田もえ子(moekoアットisc.senshu-u.ac.jp) 
(当日)立教大学異文化コミュニケーション研究科 平賀正子研究室
要旨:
沈黙は、コミュニケーションにおいて発話と同等に重要な役割を持っていながらも、曖昧で多面的なために解釈が難しい現象であるといえる。異文化コミュニケーションにおいては、様々な場面での意味や規範の文化的違いにより、沈黙の解釈はさらに難しくなるといえよう。
この発表では、沈黙の多様な形、機能、意味を紹介し、異文化コミュニケーションの場面において沈黙の使用と解釈がどのような問題に繋がりうるのか考察する。また、「話さない日本人」のステレオタイプについても、オーストラリアの教育場面での異文化コミュニケーションにおけると沈黙の分析に基づいて批判的に論じる。

中根先生プロフィール:

メルボルン大学アジア研究所Senior lecturer. 
学習院大学英米文学科卒業後、シドニー大学大学院言語学修士課程(応用言語学)、博士課程修了(言語学)。
専門分野はディスコース分析・異文化コミュニケーション・法言語学。主な著書及び論文として:
Silence in Intercultural Communication (2007, John Benjamins); "Problems in communicating the suspect’s rights in interpreted police interviews” (2007, Applied Linguistics);
“Language rights of non-Japanese defendants in Japanese criminal courts” in N. Gottlieb (ed.) Language and Citizenship in Japan (2012, Routledge)
などがある。