常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

研究会のお知らせ

2013年度第2回通訳教育指導法研究プロジェクト研究会

日時: 6月29日(日) 午後2:00〜5:00
会場: 東京外国語大学 アゴラグローバル3階 プロジェクトスペース
アクセス:http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
     http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/campusmap.html
参加費: 無料

1.司会挨拶:                          (*以下敬称略)
2.発表1 (質疑応答を含めて50分)
発表者: 高崎経済大学 関口智子
タイトル:「入門レベルの日英通訳指導法−基礎訓練導入の試み」
発表要旨:通訳・翻訳教育では、日本語から英語への指導法の研究は、英語から日本語への指導法に比べると少ない。授業では、与えられた日本語の発話をまず自力で英語に訳した後、講師から誤りの訂正、モデル訳の提示などを受ける。このような演習と並行して、日英通訳・翻訳に必要な基礎的な訓練を入門期に導入できれば、より効率的に日英通訳・翻訳技能の向上を図ることが期待される。本発表では、入門期の学生に特有の問題点に焦点を当て、これを克服する試みの1つとして「意味順」(田地野 2011)等を導入した指導法を提案する。
(10分休憩)
3.発表2 (質疑応答を含めて50分)
発表者:自治医科大学 飯塚秀樹
タイトル:「Consecutive Interpreting Approach の実践 〜その課題と評価方法〜」
発表要旨: 今回の発表では、Consecutive Interpreting Approach(飯塚, 2011, 2013, 2014)を用いた授業の実践報告を行う。本学でFaculty Development の一環として実施される「学生による授業評価」において、本アプローチを用いた授業は満点4.0点中、毎回3.6以上の高評価を得ている。英語履修者が100名を超える大クラスにおいて、逐次通訳の手法を用いた本アプローチがどのように機能するのか、またその課題について、本アプローチの理論背景と共に報告する。
(10分休憩)
4.発表3  (質疑応答を含めて50分)
発表者:大阪女学院大学 宮元友之
タイトル:「日本語非母語話者への通訳訓練−JETプログラム通訳集合研修を例に」
発表要旨: わが国の通訳養成講座で学ぶ受講生は、言語ペアが英語と日本語の場合、その殆どは日本語母語話者である。日本語非母語話者の絶対数が少ないため彼らに特化した訓練は継続的に提供されておらず、通訳人材育成の観点からは必ずしも良い現状とは言えない。当該受講生に特異的な通訳訓練とはどのようなものであるべきか。その足がかりとして、地方自治体が主催する「JETプログラム」海外参加者が受講する「翻訳・通訳コース」集合通訳研修の概要を紹介し、その意義と改善点、今後のあるべき姿について検討を加えたい。

5.代表挨拶:

終了後、懇親会を予定していますので、お時間に余裕のある方はぜひご参加ください。
お問い合わせは、プロジェクト代表中村幸子(nakamusアットdpc.agu.ac.jp)まで。