ゼミで学んだこと #24
私がこのゼミに入って学んだこと。それは、英語はこんなにもおもしろいということです。そして本当の面白さを肌で感じるためには、それに値する努力をしなければならないということ。UG先生とお会いしたとき、この人はモンスターだと感じました。この世の中にはすごい人がいるものだと感動しました。ゼミで教えていただいた様々なことみんな「へぇー知らなかった!」というような内容ばかりで、いつもゼミの時間が楽しみでした。脳みそのしわがどんどん増えていくような気がしていたからです。
しかし私には強敵がいました。小テストです。いや、小テストがなくとも単語の勉強は毎週苦痛でした。なぜ小テストが嫌だったかといえば、それは私が勉強をしていなかったからです。自分に自信がなかったからです。私は先生が授業をされているあいだ、ぽけーっと先生のお話を聞いているだけでした。なぜこんなに知識を持っているのだろう。1の単語に対して10の知識を持っている。そしてそれをこんなにも堂々と生徒の前で話すことができる。同じ人間なのにこうも違うのか、と思いながら授業を受けていました。しかし、私が目指しているものは教師。自分が生徒の前に立って先生のように生徒に語らなければならない。先生と同じ量…とまではいかずとも、生徒に質問されてそれに答えてあげられるくらいには知識を持っていなければならない。自信に満ちあふれて生徒の前に立たなければならない。少なくとも生徒の目にはそう映っていなければならない。先生はどれほどの苦労を重ねてこんな存在になられたのだろう。そう思うと、私の努力がとてもちっぽけなものに見えてきました。あと何枚壁を壊さなければならないのか。きっとそれは私の努力次第なのだと思います。もっと勉強しなければいけないということ。生半可な気持ちで教壇に立ってはいけないということ。覚悟を決めなければいけないということ。未来を見て前を向く勇気の大切さを、このゼミで学ぶことができました。
もちろん先生から学んだことは数多くありますが、このゼミで得たことはそれだけではありません。このゼミを受けている人たちはみんな教師を目指している仲間です。努力家だったり、土壇場で巻き返すタイプだったり、発音がうまかったり、文法が得意だったり、サークルにあけくれていたり。みんなのmicro teachingは個性がでており非常に刺激になりました。それぞれにオリジナルの授業を考え、きっとここを工夫したんだろうな、この点については見えていなかったんだなと、ひとりひとりの授業を見てたくさん考えさせられました。みんなのゼミに対する、教師に対する、そして自分の未来に対する姿勢は、見習って真似をしていかなければいけないなと感じました。みんなとは来年もともに勉強していきます。3年生で遅れを取った分、4年生ではしっかりと喰らいついていきたいと思っています。
後悔や反省も多くありましたが、それと同じくらい英語の楽しさを知ることができました。先生の授業は私たちを惹きつけ、英語ってなんておもしろいんだろう、と思わせてくれました。授業の最初にいつもやっていた導入のやり方は実践でも生かすことのできるものばかりで、私たち向けにやっているようで実際教師になったときにも役立つものでした。そして私自身、英語に楽しみながら接することができました。
私はもともと英語が大好きで、中学生の頃から英語を強みに生きてきたつもりでした。しかしそれまで単語を覚えるなどの努力をしてこなかった私は高校英語でつまずき、偏差値を20も落としてしまいました。大学受験もやっとのことでセンター試験レベルの単語を理解できるようになりましたが、高校時代にサボった代償は大きく、大学に入ってもそのさぼり癖はなおりませんでした。そのまま3年の大学生活が過ぎ、私はサークル活動と友達と遊び続ける毎日を送りました。勉強しなきゃ、勉強しなきゃ。口では何度でも言えました。しかし結局実行することはありませんでした。勉強しているようでなにも詰まっていなかった3年間。振り返るとなにもついてきていませんでした。3年生になって授業数が減ってから。夏休みになってから。夏休みが終わってから。秋学期が始まってから。サークルが終わってから。ずっと言い訳を作って先延ばしにしてきました。そのツケがいま目の前に立ちはだかっています。今の私に必要なのは自分自身としっかり向き合うこと。その勇気と覚悟。英語が大好きなことは変わっていません。しかしもっと好きになれるように努力しなければなりません。このゼミに入って「好き」の種類が変わってきたように思います。単語力、読解力、リスニング力、発音、授業力。伸ばさなければならないところはたくさんあります。今度こそ言い訳できません。残された時間をフル活用し、先生に良い報告ができるように頑張ります。
UG先生のような先生にお会いでき教授を頂いたこと、誇りに思います。この素晴らしい出会いを無駄にしないようにこれからも生きて生きたいと思います。自分自身に壁を設けちゃいけない。先生の言葉を忘れないように、そしてそれを未来の生徒たちへ伝えていけるように頑張ります。一年間本当にありがとうございました。(Thin Paddy Field)