常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

My London Year: 伊地知純正先生の書籍について

ついに手に入れました!以前、UG先生もブログ記事を書いておられる伊地知純正(いじち・すみまさ)先生の書籍を手に入れました。


Idich, S. (1922). My London Year, Revised Edition. Tokyo: Kenkyusha.

My London Yearは、伊地知先生が、1911年の第一次世界大戦前に渡英した際の感想を書き記した全文英語の旅行記です。

元は1914年に初版が出ましたが、伊地知先生が納得のいかないフレーズや表現 を書き換えた改訂版です。私の手元にあるのは、改訂版の初版です。

手に入れて一気に読んでしまった感想を言えば、毎日が異文化体験であったことです。そして、当時の日本人には想像の付かない生の英国の姿や、伊地知先生が悩んで驚きながら得た知識が、こうして目の前にあることはなんとも言い難い幸せなことです。また音読をしてみるとわかりますが、英文が非常になめらかで伊地知先生の英語のわかりやすさが目から口へ、口から耳へと伝わります。

私は半端者ですが、幸運にも手に入れてしまったのも何かの縁だと思います。英文と伊地知先生の軌跡を大切に噛みしめていきたいと思います。これが私にとっての初めての伊地知純正先生のご著書ですが、いつか他のご著書もまた巡り合わせが来たら読んでみたいと思います。(Othello)

参考
英語文化遺産 #3 伊地知純正 その1 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
英語文化遺産 #3 伊地知純正 その2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から