常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hint #3

UG先生の記事のfollow-upです。インテルの長友選手が怪我からの復帰戦で、また怪我を負ってしまいました。

Soccer: Nagatomo doubtful for Australia game, may have knee surgery

TRIESTE, Italy (Kyodo) -- Yuto Nagatomo is in grave danger of missing the World Cup qualifier against Australia in June after Inter Milan manager Andrea Stramaccioni hinted at knee surgery for the Japan defender on Sunday.

http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20130415p2g00m0sp056000c.html

今回取り上げる表現は、hintです。過去にもブログで何度か取り上げられていますが、cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20120809/1344509902 http://d.hatena.ne.jp/A30/20121224/1356361177 hintには日本でも名詞としてそのまま使われている「ヒント,ほのめかし,暗示」(『ウィズダム英和辞典 第二版』三省堂)という意味のほかにも、動詞でも用いられる事がわかりました。「《…を》ほのめかす,それとなく言う《at》」(ibid)
私は過去に「暗示する」という意味でimplyを使った事があったので、hintとimplyのニュアンスの違いが気になり、英英でhintとimplyを調べてみると、hintは"to suggest something in an indirect way, but so that someone can guess your meaning"(LDOE)と定義されており、implyは"to suggest that something is true, without saying this diretly"(ibid)と定義されている事から、hintには「真意が読み取れるようにほのめかす」、一方implyは「何かが正しいという事をほのめかす」という様なニュアンスがあるのではないでしょうか。

半月板損傷の厄介さはなかなかのものだとは思いますが無事に復帰し、また活躍していただける日が楽しみです。(Astroriver)