常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ご指名質問:anathema

UG先生からご指名質問を頂きました。お題は次のanathemaの意味についてです。

Under the terms of the agreement, background checks for gun buyers would expand to gun shows and online sales — a huge portion of gun sales that are made without the background checks used by gun stores — and will maintain record-keeping provisions that law enforcement officials find essential in tracking criminal gun use, but which gun rights groups find anathema.

学習辞典を瞥見してみますと、大きく3つの意味が載っています:
1.《〜にとって》ひどく嫌いなもの(人)、嫌悪の対象、(真っ向から)意に反するもの《to, for》(『ウィズダム英和辞典』)
2.(神への)呪い、呪文(『ジーニアス英和辞典』)
3.(教会からの)破門;(異端などの)禁制(『オーレックス英和辞典』)

一方で、LDOCEでは、一義だけで“something that is completely the opposite of what you believe in”と定義しています。この定義ですと『ウィズダム英和辞典』の第1義の最後にある「(真っ向から)意に反するもの《to, for》」という訳語が当てはまります。上の

記事に戻ってみると、「法による規制の期待することとまったく正反対の結果を、銃援護派は目の当たりにする」と取ることができます。(Othello)