常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

啄の機

はじまりました。

昨日は午前中にW大学大学院生の指導(といっても1年制の修士課程に来られた現役の先生。来週にはブログデビューの予定)。午後はうちのゼミ生のランチタイム・アクティビティのデモ(ぽいもの)でした。

この時期、いつも噛みしめることばがあります。それがH大の恩師 五十嵐二郎先生からおそわった「啐啄(そったつ)の機」です。これはヒナが卵からかえるとき、内からつつく頃合を見計らって、母鳥が外から卵をつつく様を意味し、転じて教育学では教師が学習者の学びへの芽生えに力を貸すことの比喩として用いられます。新学期のこの時期にはいろいろなところで引用されることばです。

ヒナが自ら殻を突き破ろうとしていることにきちんと気づいて、「同時」に外から突いてやるタイミングを今年も見逃さないようにしたいものです。(UG)