常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

the yips

先日行なわれたスーパーボウルという大舞台では、超一流の選手でも緊張してしまうのでしょうか。

Ex-teammate calls out Ray Lewis for being nervous during Super Bowl XLVII

"I think (Lewis) played with a case of the nerves. I think he had the yips. I really do."

http://www.usatoday.com/story/gameon/2013/02/05/super-bowl-xlvii-ray-lewis-nervous-trevor-pryce/1892283/

今回取り上げる表現は、the yipsです。手持ちの辞書には「(子犬が)キャンキャンほえる,キャンキャン(ほえる声)」(『ジーニアス英和辞典 第4版』大修館書店)という意味しかなかったので、WEBで調べてみると「《the yips》〈俗〉イップス◆スポーツ試合などで、過度の緊張が神経に影響して、身体を正常に動かせなくなること。」(英辞郎 on the WEB)と書かれていました。また、Wiktionaryには"(informal) A nervous condition which prevents a sportsman from playing properly; especially a condition which causes a golfer to miss an easy putt, or a tennis player to serve a double fault."と書かれていました。
某野球漫画で投手である主人公がイップスになり、投球がまともにできなくなるというシーンを覚えていたので、イップスは「野球選手がまともに投球できなくなる事」という事かと思っていたのですが、調べてみるとイップスはもう少し幅広い意味で、野球に限ったことではないのですね。

レイ・ルイス選手には注目していましたが、やはり最初から最後まで調子が良いと言える状態ではないと思いました。心技体、心を鍛える事もスポーツには欠かせないようです。(Astroriver)