常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

研究会のご案内

JACET関東支部月例研究会(12月)
日時:2012年12月1日(土)15:00-16:00
場所:青山学院大学17号館4階17406教室
発表者:小林ひろみ
日本語題目:英作文で何を狙うのか
参加費:無料
問合せ先:JACET関東支部事務局 jacet-kanto-office@cl.aoyama.ac.jp

会場の詳細については、以下をご覧ください。
   交通アクセス:http://www.aoyama.ac.jp/other/access/index.html
   キャンパスマップ:http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html

(発表要旨)
書く能力は、言語の4技能の中で一番最後に発達する。母語で作文をする場合は、 たとえ小学生でも既に最初の「聞く」「話す」「読む」の土台がある。しかし 外国語でとなるとそうはいかないため、英作文は和文英訳中心となることが多い ようだ。しかし、これでは日本語の発想を離れないことになる。英語でコミュニ ケーションをするときの伝達手段は英語なのだ。とは言っても、一般の日本人に 完璧な英語発想は無理だ。私たちが英語で書くということは、白紙に一度鉛筆で 書いた文字を消してその上に別の文字を書くようなものだ。下の文字が完全には
消えない。しかし、この薄く見える下地が英語にはない日本の味付けとなって、 書き手の強みともなり得る。

(発表者略歴)
津田塾大学英文学科卒。三菱商事勤務後、ノース・キャロライナ大学大学院で創作専攻。 ニューヨークで出版社勤務後帰国し、津田塾大学日本社会事業大学文教大学等に勤務。