常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ご指名質問回答:in the picture

大変、遅れてしまい申し訳ございません。点滴を打ったらだいぶ良くなりました。Othelloです。ご指名質問にお答えしたいと思います。

“I don’t think you can blame her for anything,” McCartney says in the interview for Frost’s program on the Al Jazeera English TV channel, which is slated to air Nov. 9. “When Yoko came along, part of her attraction was her avant-garde side, her view of things, so she showed him another way to be, which was very attractive to him. So it was time for John to leave, he was definitely going to leave” with or without Ono in the picture.

このin the pictureですが、こちらは「関連して、からんで」「重要な存在で」という意味です(『リーダーズ英和辞典』)。この意味になった語源は調べてもわかりませんでしたが、もしかしたら額縁の中の絵画ということが関係しているのかな、と思います。どちらにしろin the pictureと聴くとJohn Lennonがもうthe Beatlesにも現世にも戻ってこないような気分にさせます。ここでは、オノ・ヨーコがいてもいなくてもJohn LennonThe Beatlesを去っていたという意味合いで使われています。

そもそもGeorge Harrisonは「ヨーコの責任じゃない」と生前も語っていますし、なぜこの時期にオノ・ヨーコに対して言及したのかはわかりません。それでも、これまでさんざん悪者にされていたオノ・ヨーコに対して、Paul McCartneyの口から「ヨーコのせいじゃない」出たことは重要なできごとなのかな、と思います。

このPaul McCartneyの記事ですが、もとはThe Observerが報道したものです。元の記事を読んだのですが、ブログに挙げるのをなぜか見送ってしまいました。日本の新聞でも取り上げられたので、今思うとアップすれば良かった!と思ってしまいます。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121030-OYT1T01189.htm?from=ylist
Paul McCartney: Yoko Ono did not break up the Beatles | Music | The Guardian