常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hawk-eye

本日のThe Daily Yomiuri(09/20/2012)から英語表現を拾います。今までゴールラインを割っているかどうかでいくつもの幻のゴールが生まれてきましたが、いよいよFIFAもその対策としてゴールライン上にデジタル技術を導入する事を決定しました。今年日本で開催されるクラブW杯から導入されることが濃厚のようです。以下は記事からの抜粋です。

goal-line tech to get Japan test

The Premier League has pledged to install goal-line technology, though the Hawk-eye and GoalRef systems has no chance of being ready at the start of season after FIFA's law-making panel cleared them for use in competitive matches on July 5.

今回取り上げる英語表現はhawk-eyeです。hawk-eyeは普通に訳せば、「鷹の目」となりますね。『ジーニアス英和辞典』(第4版、大修館書店)によると英語母語話者はhawkと聞くと、鷹の「鋭い目つき」よりも「(遠くからでも獲物を見つける)眼力」を連想するそうです。そこから、hawk-eyedという形容詞で「目の鋭い、視力の良い、油断のない」という意味(ibid)がありました。ここでは「どんな瞬間も見逃さない」という願いを込めた命名でしょう。導入により幻のゴール(Ghost Goal)も無くなれば、「世紀の誤審」のような言葉も聞かなくなるのでしょうか。このデジタル技術がどの程度効果を発揮するのか楽しみです。(EnDough)