常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

write-off

豪州メルボルン近郊のhighwayで,羊400頭を乗せたトラックが事故を起こし,投げ出された羊が少なくとも2台の乗用車と衝突しました。以下,羊と衝突した車の運転手のコメントです。

“There was nothing we could do. They were, like, literally on top of us,” one woman whose car was hit told the Melbourne Age newspaper.

“We just ran straight into them. We all screamed. I slammed on the brakes and we are so lucky. My car is an absolute write-off but the sheep, I feel so bad for them. It’s horrific, it really is.”

http://www.thenews.com.pk/article-52150-Sheep-rain-down-on-cars-in-Australia

今回の表現はwrite-offです。辞書で確認してみるとwrite offで「(英略式)〈車など〉を無価値なものとして帳簿より消す,〈物〉を修理不可能にまで壊す」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。また同様にwrite off(名詞)でも「(英)壊れて役に立たなくなったもの」と記されています。そのため,上記の女性のコメントは「車はもう完全に廃車(ダメ)だけど,羊たちが気の毒に感じるわ。」となると思われます。

なお、「廃車」ではwreckという言い方も使われ、UG先生が昔、Rent-a-Wreckという格安のレンタカーの会社があることを教えてくださったのを思い出します。(GP)

http://www.rentawreck.com/index.html