常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

A month of Sundays

本日からA month of Sundaysに入りました。John Updikeの同名小説では、何とかさんという聖職者がどこかの収容所(?)に強制的に入れられて、日々、ジャーナルに心境を綴るお話だったと思いますが(正直、あまり覚えていません)、わたしの場合は強制ではないのが逆にこわい感じです。自分でしっかりと計画を立て、それをこなしていかないといけません。日頃から学生にのたまわっているself-regulationを自ら実践しなければなりません。

研究テーマは英語音声教育史です。簡単に言うと今後の音声教育の発展を願って、これまでの英語発音研究の経緯を歴史的にまとめるものです。その第一弾として、3月の半ばから敗戦直後に独自の発音記号(Gerhard式)を考案し、それを広めようと奮闘した音声学者 Gerhard博士に関する調査・研究を行っています。東北学院ICUにゆかりのある人でしたので、仙台と三鷹(後者はすぐ近く!)には資料探しに行くつもりです。それから、Gerhard式を掲載した「コンサイス英和」の三省堂辞書編纂所にも三省堂さんのご好意でお邪魔させていただくことになりました。何がでてくるのかとても楽しみ!
同時に時代は遡りますが、山口が生んだ希代の英語学者 岩崎民平の音声指導観、元岡山藩士だった岸本能武太の発音指導法における発音練習と身体性との融合も原稿にするつもりです。そうそう、日本の師範教育の場に発音記号をいち早く導入した杉森此馬の元同僚 P. A. Smithの発音指導も原稿化しないといけません。そんなこんなでa month of Sundaysもあっという間でしょうね。(UG)