常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

記録を出す clock a record

昨日は素晴らしいレースでした。東洋大学が2012年の箱根駅伝完全優勝を果たしました。本日4日付のTHE DAILY YOMIURIToyo Univ. wins Hakone ekiden with record timeから表現を紹介します。以下は記事の一部抜粋です。

Among them, sophomore Yuta Shitara clocked a record 1:02:32 in the 21.3-km seventh leg. His twin brother Keita ran the second leg for Tokyo on Monday.

太字のclockに注目します。名詞で「時計」のclockですが,今回は明らかに動詞として使用されています。スーパー・アンカー英和辞典(第4版,学研教育出版)で調べると動詞で「(競技者が)…(のタイム)を出す;(be clocked at A)(競技者・測定対象の)タイムがAである」,
to cover a distance in a particular time, or to reach a particular speed in a race (LDOCE)

とあります。記事では「東洋大学7区を走った設楽悠太選手は1時間2分32秒の記録を出した」という意味になります。また,スーパー・アンカーの例文にはUsain Bolt clocked 9.58 seconds.(ウサイン・ボルトのタイムは9.58秒だった。(clocked in at 9.58 secondsともいう))と陸上競技関連ののものもありました。次に編集された辞書では東洋大学の記録が載っているかもしれません。(ゼミ生 Shohei)