常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

go sour

NBAプレイヤーであり,現在はメディアで活躍しているShaquille O'Nealが,伝記を発売しました。この本には,O'Nealがレイカーズの選手だった頃のKobe Bryant選手との間にあった確執についても述べられているそうです。以下はYahoo! sport(10/31/11付け)の記事の表題です。

In new book, Shaq explains how his relationship with Kobe went sour

今回注目するのはgo sourです。goは「〜化する」という意味でお馴染みです。go sourは直訳で「すっぱくなる」となりますが,直訳ではしっくりきません。そこで,辞書を引いてみると,go [turn] sourで「<食物が>酸っぱくなる;まずいことになる,うまくいかなくなる」とあります(『リーダーズ英和辞典』第2版,研究社)。またLDOCEにsourはif a relationship or plan turns or goes sour, it becomes less enjoyable, pleasant, or satisfactoryと定義されていました。したがって,関係が悪いことを表す際,sourを使うことがわかります。日本語で「酸っぱい」を使った表現と言えば「口を酸っぱくして言う」や「甘酸っぱい」くらいでしょうか。英語と日本語間で「酸っぱい」の捉え方が違うこともわかります。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)