常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

laugh-a-thon 他

メキシコの首都メキシコ市で、第16回中南米クラウン大会が開催されました。以下はその大会に関する記事です。(The Mainichi Daily News 21/10/2011付け)

MEXICO CITY (AP) -- About 300 professional clowns in Mexico say they hope their 15-minute non-stop laugh-a-thon will make a contribution to world peace.

They posed for a group picture and then set about laughing, tee-heeing and guffawing for about 15 minutes, on the premise that a world with more laughter will have less time or appetite for violence.

http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/odd/news/20111021p2g00m0dm067000c.html

今回注目したのはlaugh-a-thonです。-a-thonは「<(慈善・募金目的のまた時間の長さ・持久力の)競技,長時間のイベント>の名詞を作る」とありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。他の例として,talkathonやmarathonなどが挙げられます(『リーダーズ英和辞典』第2版,研究社)。この記事では,300人以上ものピエロが15分間ノンストップで笑い続けることに挑戦したことが書かれています。15分間という時間は私は短いと思っていますが,笑うだけで15分間となると確かに「長時間のイベント」になると思いました。

また,tee-heeingとguffawingにも注目しました。文脈より両方「笑う」という意味だということが分かります。辞書で調べてみると,tee-heeには「クスクス(という笑い),忍び笑い,冷笑」という意味があり,guffawには「ばか笑い,ゲラゲラ,ゲタゲタ」とあり,同じ「笑う」でも少し意味が違うという事が分かりました(『ジーニアス英和辞典』同上)。これらの語は擬音語が由来しているように思われます。「笑い」でいうとchuckleなども同じですよね。ピエロ300人による15分間の笑いは迫力がありそうですね。見ている側も笑顔になれそうです。(ゼミ生 カメ女)