常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

stand alone

昨日の9月11日で,アメリ同時多発テロからちょうど10年が経ちました。以下の英文は,本日田邉先生がNY Timesで見つけられたものです。
Just as Sept. 11 was unthinkable, Sunday was inevitable: the 10th anniversary of a day that stands alone. In history. In memory
注目表現はstand aloneです。辞書には「(建物が)ぽつんと立っている,独立している」や「並ぶものがない,抜きん出ている」という語義がありました(『オーレックス英和辞典』初版,旺文社)。ここでは,抜きん出て「歴史や記憶のなかに残る」という意味であると考えられます。さらに,かつて世界貿易センタービルが抜きん出た高さでそびえ立っていたことも意識されているでしょう。
余談ですが,aloneと聞くと「ひとりで、孤独で」という意味から,「寂しい」というニュアンスが感じ取れるかと思います。しかし,実際には必ずしもそのようなニュアンスを持っているわけではないようです(『オーレックス英和辞典』同上)。ところがどうでしょう,今回の心にひとつ残った(stand alone)の記憶は…(Sugiuchi)