常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

2つのbouquet

今回は英語の発音と意味の関連についての記事です。
本日はNHKの収録日でした(自分は体調不良でみなさんに迷惑をかけてしまいました…)。先生はいつもラジオ収録の前に,台本を読み込みます。その際,英語の発音も必ず確認されるのですが,そこでbouquetという単語がありました。
このフランス語から来たbouquetですが,「(手に持つ)花束」という意味で,発音は/boʊkeI/です。しかし,この単語にはもう一つの発音/bu:keI/があるのです。そしてこの発音になると,意味は「(ワインなどの)香り」という意味になります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。
発音から来る意味の違いに関して,以前は名詞はストレスが第1音節に来ることが多く,動詞は第2音節以降に来ることが多いという「名前動後」というルールしか知りませんでした。今回の学びは,英語の発音は意味と密接に関わっているという一例ですね。(Sugiuchi)