常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

be one’s baby

本日(05/27/11付け)のDYには,先日逝去された児玉清さんについての記事がありました。記事中では,児玉さんが長年司会をされていた「アタック25」について触れられています。児玉さんにとって,「アタック25」とはどのような番組だったのでしょうか。以下は記事の一部引用です。

But it was the long-running Panel Quiz Attack 25 that was his baby, and he treated the show and the staff as family.

今回注目するのは,babyです。番組を「赤ちゃん」に例えていますが,より明確に当てはまる意味はあるのでしょうか。改めてbabyを辞書で引いてみると,be one’s babyで「人の領分である,役目[任されたこと]である」とありました。したがって,「アタック25は彼(児玉さん)に任されたこと(番組)である」と訳せます。また,「アタック25」という番組は1975年4月に始まって以来36年間児玉さんと共に歩んできました。この番組にとって児玉さんは,いわゆる「育ての親」のような存在であり,上記の文章はそのままの意味で受け取っても間違いではないのかもしれません。さらには番組やそのスタッフを家族同様に思っていたようです。児玉さんの懐の大きさが目に見えてわかりますね。

自分も昔はよく見ていた番組でした。児玉さんの「アタックチャンス」という一言には胸躍らせていたことを覚えています。ご冥福をお祈りします。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)