常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

shroud

イギリスのウェールズでなんとポニーを電車に乗せようとした男性がいました。この様子を伝えているThe Japan Times(2011/05/20付け)から気になった表現を取り上げます。

The incident, which happened Saturday, remains shrouded in mystery. Transport officials do not know the identity of the man or why he wanted to take the animal with him on the 135-km train journey.

今回取り上げる表現はshroudです。辞書によると動詞で「…に経かたびらを着せる,〈…で〉覆い隠される,包まれる,(物)を〈…から〉隠す」とありan incident shrouded in mysteryで「なぞに包まれた出来ごと」とありました(『オーレックス英和辞典』旺文社)。名詞では「死体を覆う布,経かたびら,包み隠すもの,〈…の〉幕,覆い,シュラウド,パラシュートのひも」とありました。これらのことからshroudにはただ「隠す」だけではなく「布で物事を隠す」といニュアンスがあることがわかりました。

一度乗車を断られても男性はめげずに乗車しようとしたそうです。本当に男性の目的はなぞに包まれていますね。(ゼミ生yori-money)