常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

well-heeled

先日To To Toくんが採り上げてくれた,heelを用いた表現に続きます。記事によると,最近ブータン王国の人気が上昇しているようです。自分にとってブータン王国と聞くと,国旗に龍の模様があり,かっこいいという印象しかありません(ブータン王国が好き,ブータン王国出身という方,申し訳ございません)。一体どのような人々に人気があるのでしょうか。以下はReuters電子版(05月13日付け)の記事の見出しです。

The Himalayan kingdom of Bhutan is becoming increasingly popular for well-heeled travelers keen to explore this remote and unspoiled Buddhist Shangri La.

http://www.reuters.com/article/2011/05/13/us-postcard-bhutan-idUSTRE74C44A20110513

今回注目するのはwell-heeledです。辞書にはwell-heeledで「金持ちの,富裕な」とあり,well-で「よく,十分に」とあります(ジーニアス英和辞典)第4版,大修館書店)。したがって,ブータンは金持ちの人旅行者が増えていると述べています。「金持ちの」という意味で,well-と同じ形の単語はwell-fixedがありますね。

余談ですが,ブータン王国について少し触れます。英辞郎on the Webによると,「現地語はドゥク・ユル(Druk Yul)で『龍の国』の意」と説明されていました。なぜブータン王国の国旗には龍の模様があるのかという問いに対し,現地語関係であることがわかりました。また,Bhutanの発音は/buːtάːn/とあります。「ブータン」とは発音しないように気をつけましょう。これで少しはブータン王国とお近づきになれたでしょうか。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)