常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

babble

今回はShine from yahoo(03/08/11付け)の”Twin Baby Boys Have a Conversation!”から英語表現を拾います。ここでは生後17ヶ月の双子の赤ちゃんが楽しそうに話している動画とその説明書きが紹介されていました。以下は記事の引用です。

Sam and Ren are 17-month-old twins and they have a lot to talk about! These bubbly baby boys have a hilarious conversation in their own baby language. Are they cracking each other up with jokes or arguing over what’s for lunch? Whatever the discussion, this baby babble is as hilarious as it is intriguing. Watch as these baby brothers take “baby talk” to a whole new level!...

http://shine.yahoo.com/event/momentsofmotherhood/twin-baby-boys-have-a-conversation-2469953

今回注目するのはbabbleです。bubble(泡)とは1字違いですが,どのような意味なのでしょうか。辞書によると,「意味のないことを言うこと;たわごと;(群衆の)ざわめき」とありました。映像を見ていただければわかりますが,確かに双子の赤ちゃんは意味のないことを言い合っているようです。楽しげですが,意味はわかりません。双子の赤ちゃんには通じ合うものがあるのでしょうか。

補足ですが,赤ちゃんのこのような言葉を喃語といいます。喃語とは「生後7か月から数か月間乳児が発する,多音節で子音要素を伴う,バーバー,バブバブといった発生」のことです(『改訂版 英語教育用語辞典』改訂版第1版,大修館書店)。言語を習得する課程のひとつであり,喃語を話している期間のことを喃語期といいます。

余談ですが,喃語の個人的に身近な例を挙げるならば,『週刊少年ジャンプ』連載作品である,「べるぜバブ」に登場するベルゼバブ4世が喃語期の赤ちゃんであると言えます(ご存知でない方は申し訳ございません)。最後に蛇足ですが,べるぜバブはBeelzebub「〔聖書〕ベルゼブブ,魔王」に由来するキャラクターであると考えられます(『ジーニアス英和辞典』同上)。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)

http://www.ytv.co.jp/beelze/index.html