常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

fit for a king

今回はずいぶん昔の記事を取り上げます。ウィリアム王子とケイトさんとの結婚式約1ヶ月前に,アップル社は王室関係の画像をアップできるようにしました。
          
Fit for a king: The Royal Wedding iPad app from Toronto-based 2 For Life Media Inc. lets users offer marriage advice and wedding tips to the royal couple though a “virtual guestbook.”(JT 03/30/11より)
今回注目する単語はfitです。まずfit for a kingですが,『ジーニアス英和大辞典』(大修館書店)で調べてみると,a view fit for a king「第一級の眺め」という用例がありました。では,ここでのfitはどのような意味かと言うと,形容詞用法でsomeone or something that is fit for a particular person or thing is good enough or suitable for that person or thingと定義付けられています(『コリンズ コウビルド英和辞典』(秀文インターナショナル)。言い換えれば,worthyと同じ意味です。
fitという単純で,半分日本語でも使われている英単語ですが,実は20種以上の語義があるのです(同上)。「一単語=一義」という色眼鏡は,常時英心をして捨てていきましょう。(杉内)