常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

waffleについてfollow-up

先日,田邉先生に教えていただいた「無駄口をたたく,言い逃れをする」という意味のwaffleについて補足情報を加えたいと思います。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20110406/1302093127
まずwaffleは18世紀初頭,中期オランダ語のwafel,wafer(ウエハース)に由来すると言われています(『ジーニアス英和辞典』)。そして動詞形の意味が生み出されたのは,1888年Jacobi Printer’s Vocabulary(植字工の専門用語)においてThe bark of a small dogという意味で使われるようになってからです(OED)。この意味から1937年,「無駄口をたたく,言い逃れをする」という動詞形の意味に類似するものがPotridge Dictionary Slangにverbose but inconsequential talk or writingという形で扱われるようになりました(同上)。
そして,waffleの動詞形が使われたのは,1936年のNanny would wuffle on, and make me change my stockings.という文だとされています(同上)。*waffleは地方によって,whaffle,woffle,wuffleと綴られます。最近では主語が政治家や官僚などのときにwaffle on~が登場してきたときには「口ごもる、はっきりと言わない」という意味で使われることが多いようです。waffleの意外な一面を垣間見ることが出来ました。(persimmon柿生)