常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

rise to (the) occasion

昨日のDY(12/26/10付け)のスポーツ欄から英語の表現を拾います。ラグビートップリーグも終盤に差し掛かり,残留をかけた熾烈な戦いが繰り広げられています。降格する可能性があるNTTコミュニケーションズが格上のヤマハ発動機ジュビロに勝ちました。
Shining Arces rise to occasion
同紙はNTTの勝利をriseという自動詞を使って表現しています。riseの基本義は「下から上方へ上がる」です(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。通常であれば太陽や星,物価や気温が上がる時に使うriseですが,どうやら見出しのように人の能力にも使うことができるようです。辞書にはrise to Aで「A(要求など)に応じて能力を発揮する,A(危機など)にうまく対処する」と出ていました(『スーパーアンカー英和辞典』同上)。またrise to the occasionというフレーズで「《正式》臨機応変の対処をとる;難局をうまく乗り切る[で力を発揮する]」という意味がありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。今回の場合は後者の定義が見出しに当てはまると思われます。
今期のラグビー大学選手権と同様,トップリーグからも目が離せません。(ゼミ生 camel)