常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

the incing on the cake

ビートルズが使用していたスタジオの前にある横断歩道には,毎日多くの観光客が訪れています。そこはただ横断歩道があるだけで,特に目立った看板もありません。けれどもビートルズファンにとっては一度は訪れておきたい場所となっています。その横断歩道が22日にイギリス政府により,重要文化財に指定されました。このことについてビートルズのメンバーであったPaul McCartneyはこのようにコメントしています。以下はDaily Mailのonline版からの引用です。
Sir Paul welcomed the news today, saying: 'It's been a great year for me and a great year for the Beatles and hearing that the Abbey Road crossing is to be preserved is the icing on the cake.'
http://www.dailymail.co.uk/travel/article-1341018/The-Beatles-Abbey-Road-zebra-crossing-given-Grade-II-listing.html
icingとは「(主に英)アイシング((主に米)frosting)≪砂糖・卵白に香料などを混ぜ合わせたもの;ケーキなどに塗る糖衣≫」のことです(『ジーニアス英和辞典』第3版,大修館書店)。すなわちこれのことです。

http://www.wilton.com/decorating/icing/icing-consistency.cfm
ここから予想がつくかと思いますが,the icing on the cakeというイディオムで「(見ばえをよくするための)飾り;おまけ」となるようです(『ジーニアス英和辞典』同上)。英辞郎on th WEBには「添え物,花を添えるもの,さらなる楽しみ,最高」という意味もありました。
今回のPaulのコメントは「最高」の意味で用いており,「あの横断歩道を守ってくれるなんて本当にうれしいよ」と言っているのだと思いました。
ロンドンに行った際,私もアビイロードで写真を撮ってきました。
他の国から来た観光客もいましたが,その中には長髪のかつらをかぶり,白いスーツを着ていたり,青いワイシャツにジーパン姿の人がいたりとまさにジャケット写真と同じ格好をしている人たちがいました。その気合の入れように感心したことを覚えています。(ゼミ生 b.m.)