常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

かながわティーチャーズカレッジ第8回(camel編)

先日(12/11/10)gacha君と総合教育センターで行われたかながわティーチャーズカレッジ教育学講座に参加して参りました。第8回目の議題は「クラスづくりで大切なこと」です。今回も現職の小学校と中学校の先生をお招きして,テーマに沿って話していただきました。本ブログでは2人のスピーカーに共通していた「掲示物」という観点から講義をまとめていきたいと思います。
最近では「クラスづくり」ということばを使わず「学級経営」や「クラス・マネージメント」と言うことが多くなりました。字面通り解釈すると,教師はクラスにいる生徒・児童を統括する経営者ということになります。しかし定義を見てみると,会社と同じ「経営」でも異なる部分があるようです。発表の中で学級経営は,「一定の基準(法的・年齢的・能力的・地域的等)に基づいて集められた学習者による形式集団を,学校の目標を具現化する意図のものに,所属する個々の学習者の全人格的発達を促し、人格の完成を目指して望ましい学習集団への質的な変容を図るための,主として学級担任の教師が行う教育的配慮であり,そのために,計画的指導,条件設備を教師の人格的影響のもとに行うものである」と定められていました(『図説小学校教育方法改善講座7』瀬戸真, ぎょうせい, 1994)。
生徒の質的な変容を図るために,2人の先生は掲示物に工夫を加えられていました。生徒は学校でのほとんどの時間を教室で過ごすので,教室内の環境(milieu)を整備することは生徒が学習する上で極めて重要であるとおっしゃっていました。そして,学ぶための環境作りに掲示物は一役買ってくれるとのことです。掲示物といってもその種類は様々ですが,大きく3つに分けることができます。給食の献立表や学校目標の知らせといった全クラス統一で掲示される掲示物,生徒自身の目標や自己紹介などが書いてある生徒自身が作成した掲示物,教師が何らか想いを込めて作成した掲示物の3種類です。とりわけ最後の2つは生徒に多大なる影響を与えるとおっしゃっていました。「本棚を見ればその人がわかる」ように「教室の掲示物を見ればその担任の教師像がわかる」そうです。自分も掲示物に工夫や教育的配慮を加えて生徒が勉強しやすい学び舎を作り上げて行きたいと思いました。(ゼミ生 camel)
最後に発表者の先生が勤務している学校の教室に掲げていることばを引用して文を締めたいと思います。(とあるゼミの授業内でも聞き覚えのあることばではありますが…)
心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。