常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

code red

メジャーリーグでは12月4日から「MLBウインターミーティング」が行われ,各球団の移籍交渉などが行われているようです。その中で,フリーエージェント(FA)野手の目玉であるカール・クロフォード選手(写真左側)の来季の移籍先が決まりました。移籍先は松坂大輔投手が所属するレッドソックスです。これにより,レッドソックスと同じアメリカン・リーグ東地区であるヤンキースは脅威を感じるのではないかと報道されています。実はヤンキースもカール選手の獲得に乗り出していたので,今回の移籍はヤンキースにとってハラハラさせられる状況になるでしょう。NY Daily News(12月9日付け)はこのような状況を以下の一言でまとめていました。

http://www.nydailynews.com/sports/baseball/yankees/2010/12/09/2010-12-09_rivals_moves_could_burn_cashman_on_hot_stove.html
code redは「[間投詞的に]非常事態発生」という意味です(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。ここではRed Soxのredと掛けていますね。
ついでにcode blueもあるのではないかと思い,調べてみました。これは「〔心臓や呼吸が停止するなどの〕緊急事態,〔日常生活において命にかかわる(ほどの)〕緊急事態」とありました(英辞郎on the Web)。redもblueも「緊急事態」という同じ意味なのですね。そういえば,少し前に『コード・ブルー ドクターヘリの救急救命』というドラマが放送されていたことを思い出しました。そのドラマのホームページによると,コードブルーとは「救命救急センター(ER)で使用される隠語のひとつで、患者の容態が急変したことを知らせるもの。緊急事態発生・至急全員集合を意味する。」とありました。
http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/codeblue/index.html
(ゼミ生 Lbow-Shoulder)