常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cable

WikiLeaks創始者Assange氏が暴行容疑で逮捕されましたが,組織自体はその活動の手を緩めません。今日のDY(12/09/10)から表現を拾います。
More cables released despite jailing of Assange
LONDON(AP)—WikiLeaks released a new batch of secret cables Tuesday even though Julian Assange, founder of the whistleblowing site, has been arrested and jailed without bail after surrendering to British authorities.
今回採り上げるのはcable。「(針金・ナイロンなどで作った)太網」「(電話・電力などの)ケーブル(線)」という意味のcableは特定の場合を除き,不可算名詞として扱われます(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。ただし,今回はcablesと加算名詞で用いられていることに注目。意味も上記のものには当てはまりません。
そこで辞書で調べてみるとcableには「海外電報」(同上)という意味がありました。今回の記事では「公電」のことです。今日の「読売新聞」(12/09/10)に公電についての説明があったので以下に引用しておきます。(院生 小山本)
「政府と在外公館,あるいは在外公館間でかわされる公式の電信。外交官が駐在国で高官とかわした私的な会話や,相手国との水面下のやりとり,各国首脳の体調や動向などの情報が記載される。暴露されれば対外的な信用を失い,外交活動に影響が生じる可能性がある。」(「読売新聞」12/09/10))