常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

killer position

先日,私の受講するスクリーンイングリッシュという授業で映画「スクール・オブ・ロック」を見ました。
表現を紹介する前にまずあらすじですが,主人公でギタリストのデューイはひょんなことからエリート学校に赴き,生徒である子供たちに自身の愛するロック音楽の楽しさを伝えるようになります。これに際して彼は子供たちに楽器のパートを割り当てるのですが,そこで気になった表現があります。デューイが言ったkiller positionです。講義の担当の先生は「ぴったりの役(を決めてあげよう)」と訳を説明して下さいました。
確認のため『ジーニアス英和辞典』(第3版,大修館書店)を調べると「《略式》(人を)ぞくぞくさせる[パンチの効いたすてきな]こと[物,人]」とありました。あわせてLDOCEには (informal) very attractive, good, impressive etcと説明がされています。このような定義から,killer positionは特に「そのひとの能力・魅力を存分に発揮できるような役(はまり役)」だということがわかりました。簡単な表現ではありますが、日本人英語学習者はとっさには出てこない表現だと思います。
次回はカメ女さんです。 (ゼミ生 pear