常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

かながわティーチャーズカレッジ第6回(camel編)

昨日2010年11月13日(土曜日),gacha君と共にかながわティーチャーズカレッジに参加してきました。今回で「かながわ教育学講座」は第6回目を数え,現職の先生を迎えパネルディスカッションが行われました。今回のテーマは「児童・生徒指導で大切なこと」でした。パネリストとして小学校,中学校,高校から一人ずつ生徒指導に熱心に取り組まれて先生と神奈川県スクールカウンセラー協会で働かれている臨床心理士に来て頂きました。専門家の方や校種が違う先生の議論を拝聴して多くのことを学ぶことができました。その中でも特に印象に残っている「環境作りの重要性」について綴りたいと思います。
問題行動を未然に防ぐためにも,教師は「消極的な生徒指導ではなくて,積極的な生徒指導」を目指さなくてはならないとおっしゃっていました。そのためにも外面,内面を含めた環境整備が極めて重要だと話されています。具体例として,その先生はNew Yorkの落書きを上げられていました。New Yorkの地下鉄の壁に無数に書かれている落書きをすべてペンキで消しただけで,その後その地域での犯罪率は下がったそうです。この逸話は学校教育にも置き換えることができ,その先生は環境を整備するために実践例として掲示物を工夫や挨拶の徹底をしたり,トイレに生花を置いたりしているようです。
英語表現にも“One rotten apple spoils the whole barrel.” 「一つの腐ったリンゴは全体を腐らせる」ということわざがあります。これは一人でも問題行動を起こす生徒がいると,他の生徒もそれに感化され同じような行動をとってしまうことを示しています。事後処理では手遅れになってしまうケースもあるので,問題行動が起きないように積極的な生徒指導及び支援を行うことが大切だと今回のディスカッションを通じて痛感いたしました。(ゼミ生 camel)