常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cut-throat

JIJIPRESS(2010/11/04付)のAustralia town seeks new residents with one-dollar rentという記事より落ち穂拾いをしたいと思います。
An outback Australian town is bucking the country's cut-throat housing market by offering farmhouses for rent at one dollar (99 US cents) a week to families prepared to move to the country.
http://jen.jiji.com/jc/eng_afp?k=20101104025928a
注目したのはcut-throatです。直訳だと喉を切るという意味になりますが,ここでは意味が通りません。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)で調べてみると,cut-throatで「殺人の」「残酷な」「激しい」「厳しい」という意味がありました。また,『OXFORD現代英英辞典』ではin which people compete with each other in aggressive and unfair wayとあります。よってここでは,「熾烈な住宅市場競争」と訳せそうです。
移り住んでくれる家族には農家を週1オーストラリアドルという驚きの安さで貸すという大胆な発想からは, 町の活性化のために皆が団結し,大きな決断を下したのだということが伝わってきますね。
次回はTemple gateさんです。(ゼミ生 カメ女)