常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ティーチャーズカレッジ10/23(camel編)

gacha君と共に10月23日(土)に開かれた第5回神奈川県ティーチャーズカレッジに参加しました。今回のテーマは「学校と地域の恊働による活動」です。ある商店街と小学校による「ひまわり栽培」の実践例の他にもう一つ「子ども読書活動推進協議会」という地域団体の実践例を紹介していただきました。
「子どもの読書活動の推進に関する法律第2条」によると読書活動は「子どもが,言葉を学び,感性を磨き,表現力を高め,創造力を豊かにし,人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠く事のできないもの」と規定されています。ここから国でも子どもの読書活動を重要視していることが分かります。
また県でも国が公布した「子どもの読書活動の推進に関する法律」を踏まえ,「かながわ読書のススメ〜神奈川県子ども読書活動推進計画〜」というものを策定し,さまざまな施策に取り組んでいるようです。
その具体的な施策の一つが先ほど登場した「子ども読書推進協議会」の設立でした。この協議会は読書を通じて子ども達の健やかな成長を支援するための環境作りや機会の提供を目指し,図書館やボランティアグループ,地域の人々によって活発に活動しています。講座では生徒に対して行う生の朗読を実際に披露していただきました。朗読者の方は人物によって声量や声の質を変えて話されていて,とてもわかりやすく思わず聞き入ってしましました。
このような協議会の不断なる努力により,少しずつですが生徒の本を全く読まない割合(正式には不読率というそうです)は下がってきているとのことです。最近朝読書を取り入れる学校も増えてきていることが要因とも考えられますが,地域から読書を進めるこうした動きも不読率低下に一役かっているのだと思います。
平成19年に制定された神奈川県「教育ビジョン」にも学校と地域社会との連携が重要だと記されています。社会全体で子どもを育てる「開かれた学校作り」の大切さを痛感した講義でした。(付け加えると今年行われた採用試験で高校の論作文の主題は今回の講義のテーマに関するものでした。)(ゼミ生 camel)