常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

liaison

本日のDY(2010/10/13付)より,尖閣諸島問題に関する記事からです。
The maritime contact mechanism is designed to prevent unpredictable events from happening when an MSDF ship and a Chinese Navy vessel encounter each other at sea by establishing a multilevel liaison channel, ranging from crews on the spot to high-level officials.
今回注目するのはliaisonです。これは,「[部隊間の/…との]連絡(係);(一般に)[組織間の/…との]連絡,接触[between/with];つなぎ役,橋渡し役」(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)という意味です。またLDOCEにも,the regular exchange of information between groups of people, especially at work, so that each group knows what the other is doingとあるように,会社や部隊など集団の中で連絡する際に用いられるのが分かります。そして,liaisonには,フランス語や英語など,発音の際に起きる現象である「〔音声〕リエゾン,連結発音」(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)という語義もあります。一緒に押さえておきましょう。
大学の講義でフランス語を学んでいたこともあり、今回この表現を学ぶことでより言語のつながりを認識することができました。(ゼミ生Cherry-well)