常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

immaculate

昨日のDY(09/25/10付け)のスポーツ欄にあったUnrivaled Hakuho wins 60th straightという記事のリード文から英語の表現を拾います。
The road to an immaculate 60th straight win was almost too perfect.
今回取り上げる表現はimmaculateです。辞書でこの単語を調べてみると,「一点の汚れもない,しみひとつない」といった意味がありました(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。つまり,ここでは「無傷の60連勝」とするのが適切だと考えられます。
このimmaculateの語源を調べてみると否定の接頭辞である“in-”とラテン語の“macula”が合体してできた単語であることがわかりました(『リーダース英和辞典』第2版,研究社)。ちなみに,in-の後に両唇音である/b/, /p/, /m/などが来る場合,このin-は同化(assimilation)の作用を受けてim-となります。次に,辞書でmaculaを調べると「《解》《皮膚の》あざ,斑,斑紋;《太陽・月などの》黒点」と出ていました(『リーダース英和辞典』同上)。以上をまとめると[何もない(im-)あざやしみ(macula)が]となるので,自然とimmaculateの「一点の汚れもない」という定義が成り立ちます。
丸暗記ではなくて少しでも工夫して,体系的に語彙を増やしていきたいと思います。(ゼミ生 camel)