常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

wafer-thin

昨日(9/22/10)のAirlines pull out of their nosediveの記事内に,気になる表現を見つけたのでご紹介します。
This is thanks to booming demand and the return of the high-yield "premium" business and first-class passengers so vital to carriers' wafer-thin margins.
http://www.independent.co.uk/news/business/analysis-and-features/airlines-pull-out-of-their-nosedive-2085787.html
これは,航空業界が少し上向きになってきている主な3つの理由を述べている箇所です。ここで採り上げる表現はwafer-thin。まず,waferは「ウエハース」,「薄い物」のことです。ちなみに,カトリックですと「聖餅《聖餐用の薄パン》」の事を指します(『オーレックス英和辞典』旺文社)。
そして,wafer-thinで「非常に薄い」となり,同じ表現としてpaper-thinがあります(『オーレックス英和辞典』同上)。ここでは,first-classに共起させ,paperよりも高級(?)なwaferをチョイスしたと考えられます。
ちなみに-thinの表現で,razor-thinを以前採り上げました。こちらも復習にどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100917/1284726140
(ゼミ生persimmon柿生)