常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

deposit insurance program(解答)

たいへん遅くなり申し訳ありません。早速お答えさせていただきます。質問の内容は「ペイオフ」を英語では何というかでした。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100911/1284153658
まずペイオフ制度ですが,これは預金保護策の事を指します。今回の発動は元本1000万と利息分の預金しか保護されないという制度で,国内での解禁は初めてだそうです。
まず自分が「ペイオフ」を英語にするなら,deposit protectionが頭に浮かびます。確認のため,辞書でpayoffの欄を見ると(ペイオフが造語というのは承知の上で),『ジーニアス英和辞典』(第4版大修館書店)にはpat out limitation (system)ありました。また,The Japan Times Onlineにはdeposit protection limitと表現がありました。これもペイオフにあたりそうです。
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nb20100913a1.html
さらに英辞郎on the WEBにはdeposit insurance capとありました。このcapは「上限」といった意味で使われています。
金利で預金者を集めようとしたが,ずさんな管理体制が続き世論では「予想通り」の破産に陥ってしまった日本振興銀行。預金支援機構(Deposit Insurance Corp. of Japan)の支援金は2000億円を超える見込みだと報道されています。
今回も何通りかの表現が考えられますが,最初に自分で考えた表現が的を射ていた事が少し嬉しく思いました。こうした経済関連の記事にも自ら触れ,表現を盗んで幅を増やしていきたいです。(ゼミ生AG)